ショクジ

梅の芳香を銘に刻んで160余年
湊町酒田の郷土懐石料理

料亭 香梅咲

カメザキ
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料亭 香梅咲 カメザキ

日本料理の献立に「八寸」がある。八寸四方の杉盆に山海の幸を盛り合わせて、四季鮮やかに風土を表現する。香梅咲の八寸には、伝統と進取の気風が垣間見える。

香梅咲は幕末・安政期創業の老舗で、料理には京文化の薫りが漂う。「代々の味に加えて、酒田らしさを心がけています。土地の節のものが一番おいしいと思うんですよの」と女将の池田ひろみさん。口細ガレイ、真鯛、岩ガキ、寒鱈、紅えび、バイ貝など庄内浜の魚介類を目当てに訪れる遠方客も多い。香梅咲の郷土懐石料理は、魚貝の味の引き出し方に、料理人の精緻な仕事がうかがえる。その仕事ぶりは口承によって伝えられてきたというが、長く板場を支える80代の料理人が現役であることは店の財産だろう。

郷土料理といえば、かつて上皇ご夫妻へ献上した昼食の献立にも「むきそば」「弁慶飯」などがあった。今も懐石コースの締めは弁慶飯。満腹のはずが、香ばしいみそ付けおにぎりにホッとお腹が落ち着いて、もてなしの温もりを感じる。

情趣は料理だけではない。部屋は中庭を囲むよう配され、夏には涼風が正面玄関から太鼓橋へと吹き抜ける。料亭建築は、自然美と芸術美の集成のようで、暑気も寒気も受容させる。

昭和40~50年代、香梅咲をはじめ界隈の料亭では祝言が多く執り行われた。また接待や法事など、料亭はある一定の人の場所だった。しかし近年は「結婚式以来、30年ぶりに伺いました」「いつも主人ばかりで、私もずっと来たかった」と地元の女性たちが訪れている。香梅咲は昔の名を「芳香亭」といったらしい。今も憧れや誇らかさをもって表門をくぐる人たちを、梅の古木は芳しくなよやかに、枝を広げて迎えている。

公式サイト:http://www.sakata-kamezaki.jp/

名称 料亭 香梅咲
場所 山形県酒田市日吉町1-3-16
電話 0234-23-3366
営業時間 11:30~14:00、17:00~22:00
定休日:不定休
駐車場 10台
クレジットカード
席種 個室9室 大広間最大70席
貸切 可
禁煙/喫煙/分煙 禁煙、分煙
予算目安 昼2000円~
夜4500円~
※税別
お子さま対応 ご夕食の懐石コースは、お子様1名2,500円の「ご家族プラン」(10,000円)をぜひどうぞ。
いずれも税別