シゴト

ヤマガタノシゴト

うつ病のバイオマーカー発見は
メタボローム解析の入口に過ぎない。
解析技術の発展は人々の健康と幸福に寄与する。

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社

メタボローム解析事業部 兼 鶴岡広報担当 / メタボローム解析事業部

丸山 裕喜 / 白幡 皓

マルヤマ ユキ / シラハタ コウ
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メタボローム解析事業部に所属する丸山裕喜と白幡皓の二人は、それぞれに背景の異なるUターン組だ。地元に戻ってきて仕事を探し始めた時、二人は共通して嬉しい驚きを感じたという。最先端の技術に特化し、また世界に向けて情報を発信するヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(以下、HMT)のような企業が地元にあったからだ。

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社 事業概要

創業は2003年。「代謝物質(メタボライト)の種類や濃度を網羅的に分析・解析する手法」であるメタボロミクスをコアとするバイオベンチャー企業だ。

メタボロミクスを通じて発見したものの一つが、うつ病の診断に役立つバイオマーカーだ。うつ病の度合いと関係する血中物質が見つかったことで、これまで問診によって診断されてきたうつ病が、血液検査で客観的に診断される道筋を作ろうとしているのだ。この方法論が確立すれば、問診を受ける機会のなかったうつのリスクを有する予備軍を見つけ出すことが可能になる。

その背景にあるのは、慶應義塾大学先端生命科学研究所の曽我朋義教授によって2002年に開発された、細胞内に数万種類以上あると言われる代謝物質(メタボローム)を短時間で一斉に測定する「CE-MS法」という分析法だ。先見性を持ってメタボローム解析に特化したことで、HMTはこの分野で世界をリードする企業として成長。現在では、山形県に8社ある上場企業の一つになっている。

同社が進めているのは、メタボローム解析事業(メタボローム解析試験の受託)とバイオマーカー事業(バイオマーカーの探索、診断、医療品開発分野での事業化)。さまざまな疾患のバイオマーカーを発見でき、菅野社長をして「金の卵を産むニワトリ」と言わしめる解析技術を駆使し、医療、製薬、食品、科学などの分野で研究開発に携わっていく。

−まずお二人の経歴をお聞かせください。

メタボローム解析事業部 白幡 皓(以下、白幡):私は鶴岡高専出身で、新潟県の長岡技術科学大学を卒業し、千葉県の有機溶剤をリサイクルする会社に就職しました。転勤で岐阜にも住んだのですが、地元の両親の年齢や体調のことを考えるとそろそろ戻ってきた方がいいと思い、転職サイトでHMTの情報を知りました。

メタボローム解析事業部 兼 鶴岡広報担当 丸山 裕喜(以下、丸山):私も羽黒町出身のUターンです。京都の大学に進学して心理学を専攻し、卒業後は東京で医薬品のマーケティングを行う会社で営業企画に携わっていました。5年間勤めたのちに結婚を機に退職し、それから2年ほどは、大学時代から続けていたダンスのインストラクターやアーティストのバックダンサーをやりました。そして4年前に、夫と一緒に鶴岡に戻りました。

−どういうきっかけでしたか?

丸山:家族もいて自然も豊かな山形が、将来子どもを育てるのに適した環境だとずっと思ってきました。仕事を続けたい気持ちもあるので、子どもができたら両親に手伝ってもらいたい。だから私の場合は、親の面倒を見てあげる白幡とは逆ですね。東京の会社で出会った夫は北海道出身なので、山形と縁があったわけではなく、友人もいませんし、仕事があるのか不安を抱えていました。でも、大学で専攻したシステム工学を教える高校教員のポストを見つけ、現在はその仕事と鶴岡での暮らしにも満足しているようです。

−鶴岡を離れる前からサイエンスパークのことはご存知でしたか。

白幡:帰省するたびに建物が増えていっていたので、新しい会社や慶應の関連施設で何かが行われているんだろう、程度のことは想像していましたが、Uターンを決めて求人サイトから情報を得るまでは、具体的な事業内容を知りませんでした。こちらに入社するまでは、できれば山形県内で、遠くても東北地方で仕事が見つかればいいと考えていたのですが、まさか実家からこれだけ近くで、しかもこれだけ最先端の技術に触れられる仕事を見つけられるとは思っていませんでした。

丸山:私も正直なところ、東京ほどおもしろい仕事を鶴岡で見つけられるかは不安だったので、最初にHMTやスパイバーさんのことを知ったとき、とても興奮しました。鶴岡から世界に羽ばたく企業があるんだと。以前に私が東京で勤めていたマーケティングの会社では、大学の研究機関や製薬会社とやりとりする機会もありましたし、分野として重なる部分もあったので、HMTに入れば過去の経験も活かせるのではないかと考えたのです。

−丸山さんは医療の分野に興味があって、大学で心理学を専攻したのですか。

丸山:知らない人の心の動きを知りたいというのが始まりだったのですが、専攻は社会心理学だったので、より広く市場の動きだったり、社会と人の関わりだったり、臨床よりもそのような内容への興味が広がりました。医療分野のマーケティングに関しても、社会心理学的な分析と密接に関係している部分があります。

−医薬品の研究者が発表した成果をどのように市場に出して、一般の人々と結びつけるという部分に、HMTの解析データと医薬品マーケティングの共通点があるんですね。

丸山:直接的にマーケティングとつながりがあるかはわかりませんが、私のポジションはクライアントと近いので、技術が発展したり、一般化したりする可能性を感じやすいのかもしれません。

−白幡さんは前職でも化学系だったとのことですが、現職とはどのような共通点がありますか。

白幡:まだ勤め始めてから1年ほどなので、仕事を覚えている段階ですが、前職でも、有機溶剤のリサイクルのために分析機器を使っていました。溶剤の純度を求めるときなどに測定を行なっていたので、分析機器の原理を理解して、出てきた数値が妥当なものかどうかというのを判断することには前職の経験が役立っています。見当違いな数字が出ているのに気づかず測定を続けてしまうと、結果として何のデータも得られないので、そこは合理的に作業に携われています。

−測定と分析という共通点があるんですね。

白幡:しかし扱うものは違いますし、機械も異なるので、やはり新しいことを覚えていくことにやりがいを感じ、とても楽しんでいます。前職は研究機関というよりも工場だったので、一度機械を立ち上げて動かしたら自由に止めることはできません。チームで連携する必要があり、今のようなフレックスタイムでの自由な勤務はできなかったので、そういう意味でも働きやすい環境ですね。

丸山:11時から14時がコアタイムで、それ以外の時間は月の所定労働時間の範囲で、好きなように働く時間を動かしていいんですね。残業が続いた翌週にはコアタイムにしか会社に来ないというやり方もできますし、家族の田植えや稲刈りを手伝う社員の方が、朝に農作業をしてから11時に出社することもできます。

−HMTさんでは、先端的なメタボローム解析技術を使って、そのデータを世界の研究機関や企業に発信しているように国際色も豊かなイメージです。

白幡:自分の部署では、クライアントから渡されたサンプルを測定するのが仕事なので、日常的に海外を意識することはあまりありません。しかし、弊社で測定したデータを使って海外の研究者が論文を書いたという報告を営業担当から聞く機会もあるので、いろいろな場所で我々の仕事が役に立っていると感じられるのは刺激的です。

丸山:年に1回、メタボロームシンポジウムという学会が開かれているのですが、これは鶴岡で始まった学会なので、今でも2年に1度は鶴岡で開催されます。また、国際メタボローム学会が2014年に開催されていますが、その時には海外の研究者や企業の方が数百人単位で弊社の視察にいらっしゃいましたし、メタボローム解析において世界の有名どころの研究所から感謝されるようなデータを測定できているのは、大きなやりがいです。ガーナとアメリカの医師免許を保持する同僚と日々研究するなど、国際的な刺激は常にあります。それも、鶴岡というユネスコの食文化創造都市に選ばれたような豊かな場所で、自然に囲まれてのんびりしながら、研究室に入ると頭を使って研究や解析ができるというのはやはり恵まれた環境だと思いますね。

−国内外の研究者や企業からのフィードバックに、メタボローム解析の可能性を感じられるんですね。

丸山:まだまだ新しい技術ですし、だからこそ、解析によって広がる可能性はとても大きいと思っています。以前にあるクライアントから、マウスの脳の海馬と前頭葉の動きを調べたいという依頼を受け、「それを同時に試験すれば、それぞれの動きの関係を知ることができますよ」とご提案する機会がありました。私たちのデータの蓄積からそのような測定が可能なことがわかっていて、実際にやってみたら、そこには新たな学びがありました。私たちにできることとクライアントの望むこととのすり合わせがうまくいって、そこから発展を感じられた時が嬉しいですね。

白幡:私はまだ使える機械が限られているので、それを増やして測定できる対象を増やすことが直近の目標です。今まで測れなかったことが測れるようになると、そこから新たに論理的な方法論を獲得できると思いますし、生物の仕組みや未知の生物の解明につながるような、バイオテクノロジーの可能性にアプローチできるのではないかと考えています。うつ病のバイオマーカーのように人の健康と関わる分野以外でも、多くの可能性を感じます。

丸山:そうですね。ゆくゆくは、健康度の指標ももちろんですが、幸福度の指標みたいなものを測定できるかもしれません。私は化学の専門家ではなく、心理学やマーケティングという分野が背景なので、専門家にはない視点を今後も提示していきたいと思っています。

代表/人事担当からのメッセージ 代表取締役社長 菅野隆二

HMTの存在意義は慶應義塾大学先端生命科学研究所で生まれたメタボローム解析技術とその技術から発見されたバイオマーカー(注)で、人々の健康で豊かな暮らしに貢献することです。その第一弾はうつ病診断への取り組みであり、現在、うつ病バイオマーカーの実用化に向けて取り組んでいます。事業面でも解析事業、バイオマーカー事業の堅実な進展で庄内地区での雇用も進み、地域活性化にも役立てるのではないかと考えています。元鶴岡市長富塚さんから、庄内地区には優秀な人材は沢山いるのだが、首都圏に出てゆき、なかなか戻って来てくれないのが悩みで、その状況を解決するためにはライフサイエンスを中心とした新たな産業を創出し、首都圏に出ていった人たちが庄内地区に戻る事ができる環境を作ることが夢だとお聞きしていました。今、まさにその夢が実現しつつあります。今回の二人もそうですが、来年入社される新入社員も地元の学生を採用することが可能となりました。その夢の実現を加速する事ができたのは、HMTの上場です。現在、鶴岡に本社がある上場企業はHMTだけです。HMTの魅力は、上場企業としての安定感とベンチャー企業のスピード感が両立している事だと思います。
また、今年は4名の新入社員がIターン、Jターンとして鶴岡での就業を開始しました。
サイエンスパーク内の他のベンチャーとも力を合わせて、庄内地区の活性化を促進し、多くの若者を庄内に引き付ける事ができる様にこれからも、事業の発展と技術の発信に情熱的に取り組んで行きます。
(注)特定の病気に関する現在の状態を測定する際に指標として使われる生体内の物質で、糖尿病の「血糖」、肝機能障害の「γ―GTP」、痛風の「尿酸」などが代表的。

募集概要

募集者の氏名又は名称 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
募集人数 下記職務内容参照
雇用形態 正社員
契約期間 期間の定めなし
試用期間 試用期間なし
就業場所 山形県鶴岡市覚岸寺水上246番地2
就業時間 9:00-17:30 フレックスあり
休憩時間 12:30-13:30
休日 土日祝日
時間外労働 有(月平均10時間)
給与
1、基本給 350万~450万(年収)
      29万~37.5万(月収)
2、裁量労働とする
3、深夜、法定休日に勤務した場合には法定どおり割増支給


1、基本給 500万~700万(年収)
      41万~58万(月収)
2、深夜、法定休日に勤務した場合には法定どおり割増支給
3、部長の場合には管理監督者扱い 主任の場合には残業手当全額支給


1、基本給 350万~450万(年収)
      29万~37.5万(月収)
2、深夜、法定休日に勤務した場合には法定どおり割増支給
3、部長の場合には管理監督者扱い 主任の場合には残業手当全額支給


1、基本給 600万~750万(年収)
      50万~62.5万(月収)
2、深夜、法定休日に勤務した場合には法定どおり割増支給
3、部長の場合には管理監督者扱い 主任の場合には残業手当全額支給
昇給 ①年2回(4月、10月)
賞与 業績連動賞与
  以下のいずれの要件も満たした場合に、毎年7月および12月に、勤務成績、勤怠等を考慮
し、賞与を支給するものとする。
(1)国内市場に上場していること
(2)対象期間(※)について、営業利益率が5%以上であること
(3)支給日に在籍していること
(4)支給額は、支給対象期間の業績を考慮し、支給対象期間の営業利益の25%を上限と
して支給するものとする
(※)7月(夏季)賞与は、10月1日から3月31日を、12月(冬季)賞与は、4月1日から9月30日を対象とする。
 現状支給実績はございません
加入保険 雇用保険、労災保険、厚生年金、健康保険
福利厚生 交通費支給、従業員持株制度、ストックオプション
職務内容 ①システムプログラマ(1名募集)
社内情報システム(社内向け、社外向け問わず)の計画から実装、管理まで、全ての工程を任せる。入社後は生産技術部に所属し、開発業務を主として、情報システム一般も含め、幅広く担当していただく。
~仕事内容~
・Web系システム開発
・Windows業務系アプリケーション開発
~具体的には~
・既存システムのデータベースへのアクセス高速化
・大量データ分析処理ツールの開発
・システムのアップデートに伴う検証作業
・APIを利用した自動処理プログラムの開発
・新規オンラインサービスにおける企画立案・開発
・既存システムの機能拡張
・不具合対応  など

②分析部主任もしくは部長(複数名募集)
メタボローム解析事業における測定部門の主任として、分析のスケジューリングや、測定装置の不具合発生時の状況の切り分け、判断および対応等をお願いします。

③試料管理担当者(複数名募集)
メタボローム解析事業における試料管理グループのリーダー候補として、お客様からお預かりする生物試料の前処理(成分抽出)業務をお願いします。

④研究開発本部 分析化学担当(複数名募集)
メタボローム解析に関わるさまざまな分析技術開発に携わっていただきます
求める人材像 協調性のあるかた
自主性のあるかた
プロアクティブに行動できるかた
必要なスキルや経験 ①【必要なスキル、経験】
JAVAでの開発経験、もしくは3年以上のプログラミング実務開発経験
【望ましいスキル】
python, Perlのコードをある程度理解できる
Rを用いたプログラミング、統計解析に関する学習意欲のある方
Excel VBAを用いたツール開発

②【必要なスキル、経験】
1)生物学、農学、薬学、化学、医学系等の学部出身者または同等の知識を有する方
2)様々な測定機器の取り扱い経験を有する方(質量分析計は必須)
3)リーダー経験を有する方

<こんな方を歓迎します>
■分析部門でリーダー経験や補佐の経験がある方
■測定機器に明るい方
■多少我が強くても、頼り甲斐(リーダーシップ)のある方
■「鶴岡」を一緒に盛り上げていきたいという方

③【必要なスキル、経験】
1) 生物学、農学、薬学、化学、医学系等の学部出身者または同等の知識を有する方
2) 動物由来試料を取り扱ったご経験のある方
3) 免疫染色、切片作成、ブロッティング等の伝統的な実験手技のご経験のある方
4) さまざまなお客様のサンプルに対応し前処理業務のアレンジができる方

<こんな方を歓迎します>
■ チャレンジ精神のある方
■ 協調性のある方
■ 前向きに自己啓発に取り組まれる方
■ 柔軟性のある方
■ 自ら考え動くことができる方

④【必要なスキル、経験】
1) 生物学、農学、薬学、化学、医学系等の博士号取得者または同等の知識を有する方
2) 分析技術に対して相当の知識とご経験をお持ちの方
<こんな方を歓迎します>
■ チャレンジ精神のある方
■ 協調性のある方
■ 前向きに自己啓発に取り組まれる方
■ 柔軟性のある方
■ 自ら考え動くことができる方
選考プロセス 1、書類選考
2、1次面接(人事面接)
3、2次面接(メタボローム解析事業部 役員&部長)
4、最終面接(社長、経営管理本部長)
応募時に必要な書類 履歴書
職務履歴書
採用担当者の一言 本当に多様性に溢れた職場です。以前、面接でお会いした方に、『周囲の方にどのように言われますか?』とお伺いすると、すこし恥ずかしそうに、『変わっているね』って言われます、とお話くださった方がいました。『変わっているね』といわれるなんてとても素敵じゃないですか。個性があるということです。HMTでは様々な個性を大事にしたいと考えております。他者の個性も受け入れられ、新しいことに挑戦することが好きな方、様々なアイディアを他者と協働し形にすることに喜び持てる方に来ていただきたいと思います。
働き易さ、働き甲斐を一人ひとりがもてるよう上司、人事もサポートをしますが、まずは一人ひとりが自分のキャリアをどう作っていきたいかをきちんと考えられることが重要です。『HMTで働くことはワクワクする』と思えるようなそんな職場を一緒につくっていける方とお会いできることを楽しみにしております。